手間を惜しまず理想の家を実現しましょう。
2023年4月2日もともと性格上、面倒くさがりの自分が何とか理想の家を建てることが出来たのは、やはり一生に一度の高額な買い物に嫌が上でも慎重にならざるを得ないと感じていたからだと思います。これまで一生懸命に仕事してコツコツと貯めてきた貯金を頭金として、残りは自分にとって莫大な長期ローンに頼らざるを得ない現状を目の当たりにして、絶対に失敗や妥協は出来ないと覚悟を決めたのでした。
土地の選定においても一生住む場所なのでとても慎重になりましたが、注文住宅となると更に細かい部分での考え方が重要になると思い、まずは情報集めから始めました。とにかく、徹底的にとことん面と向かって直に話をして情報を手に入れると言う手間を惜しまない方法で地道に時間をかけて、まずは、地元の方々からお勧めの工務店や設計士さんを教えてもらいました。そして、実際に事務所に伺ってお話を聞くうちに、自分たちの思いをしっかり実現してくれそうなところを見つけていきました。一方的にこちらの理想の家について、ああして欲しい、こうしてもらいたいと遠慮なく伝えました。面倒くさそうな表情であったり、こちらが頼んでもいない提案をされるところはお断りしました。限られた予算の中でこちら側の全ての希望が叶うとは限りませんが、自らのこととして親身になって一緒に考えて下さる設計士さんが見つかった時は本当に嬉しかったのを覚えています。その後は、何度も打ち合わせを繰り返してパース絵が出来上がって目にしたときは、今までの苦労が少しずつ報われたようで、これが終の棲家になるのかと感激したものです。
その信頼のおける設計士さんと名もない地元の工務店によっていよいよ実際の建築が始まりました。土台から始まり徐々に組みあがっていく我が家を見るのはとても楽しみで、可能な限り足しげく現場に足を運んでいました。特に、家内はほぼ毎日のように大工さんに休憩時にと手作りおやつや飲み物を差し入れていました。そのお陰かどうかわかりませんが大工さんの方から、設計図にはないけれどここにニッチを付けてはどうかとか、収納をもう一か所工夫できるよ等教えてくださり、余計な追加の仕事を嫌な顔一つせずに無償でやって頂きました。
そうして出来上がった家にもう20年以上住んでいますが、大した損傷もなく今も快適に暮らせています。繰り返しますが、一生に一度の高額な買いものですから、面倒でも手を抜くことなくしっかり準備をし、見守ることが大切だと思います。